国語史資料の連関

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2002-04-05

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らりるれろ五音には、和語發聲なし。此行の音にては語のつまるをもて知へし。梵學にて此五音入聲とする事あるも漢土の聲音ふつくちきの五ツにてつまるが如し。よて五音ともに助語に多くそへていへり。萬葉に大かた在有又所の字を用ゐたり。紐不解在牟《ヒモトカサラム》春|无有來《ナカリケリ》君相有香聞《ニアヘルカモ》言有者香《イヘレハカ》不所宿《ネラレス》の類是也といへり。神代紀にも「うめる」に「所v生」、「もたる」に「所v持」、「のまれん」に「被v呑」又「見v呑」と書たり。