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和訓栞大綱(62)

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萬葉集詠霍公鳥歌の下に毛能波弖爾乎六箇ノ辭闕之と見えたり 助語なくてはよみかたきをもてかく注せり 是所v謂てにをはの原始なるべし かつ歌のとまりに此六の辭ありては皆必す上へ反る意味あり 又名語多くは助辭をもて事を辨へたり よて古今集

   白浪のあとなきかたに行船も風そたよりのしるへなりけり

此歌も文字ーツにて戀の歌となれりといヘり 又昔の歌はてにをは字多く新古今集の時分より少くなれりともいへり

http://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/902866/21



「白浪の~戀の歌となれり」の部分、『てには網引綱』による。