2002-01-21 2002-01-21 ■ [和訓栞]和訓栞大綱(21) ○地名の字音常途に異れり 和名鈔に大内を於遠宇知とし十市を土保知とし置津を乎木津とするの類也 西土にも地名にては文字の音常に變する事多し 集韻に朝那は縣ノ名朝追輸ノ切 音株 朱提は縣名 昔殊時 須句は地ノ名 句音衢等枚舉に遑あらすといへり 又山部の地名ごとに鈔に山家と書り 山部は桓武帝の御諱なるをもて避し成へし 又木の國を紀伊とし穗の郡を寶飫とするの類は二字を用ゐ嘉名を取の例によりて響きの字を加添したる也 ツイートする