国語史資料の連関

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2002-01-20

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○名物の文字日本紀に あまを白水郎と書し つきを桃花鳥と書し しとゝを座鳥と書し 萬葉集にほとゝぎすを霍公と書し あせみを馬酔木と書し 倭名鈔に田鳥をしぎとし 海老をえびとし 鹿鳴草をはぎとし 野老をところとし 山薑又山葵をわさぴとし 水雲をもづくとし 神馬藻をなのりもとし 難冠木をかへでとするの類 西土の書いまだ出る所をしらす 大よそ古書心得かたきもの多かり それか中にも風土記を最とす 風土記の中に就て古代の本書とおほしきは出雲風土記のみ也 その書せる草にハ説月牧〓離留菩茄鹽味葛あり 木にハ播多年木あり 鳥にハ法吉鳥あり 魚にハ朝〓、〓魚あり 海物に〓子あり かゝるたぐひ今ノ其徴すへきをしらす 又今俗稱する所の山椒、君仙子、山歸來、阿煎藥、秋明菊、延命草、海仁草、耆娑、三禮草、白丁花、沈丁花、春蘭、紫蘭、春菊、紺菊、仙翁花、九蓋草、土骨皮、五八霜、勝軍木、水銀爐の類 漢土の名稱に似て非るも亦少からす