国語史資料の連関

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2002-01-17

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○彼字を讀て此事此物になせし古今の説同しからさるも少なからす たとヘハ日本紀に〓讀てしきとす 倭名鈔にハ〓[龍鳥]讀てしぎとし また漢語抄を引て田鳥の字よむ事亦同し 日本紀に朴讀てえとす 倭名抄には榎讀てえとするか如き 日本紀に見えし所は其義自ら相合へり 和名抄に見えし所ハ本據詳ならす されと後の人並に和名鈔によりて日本紀によらす 遂に又田に从ひ鳥に从ひし字を創め造りてしぎとなすに至れり 此等の類は本朝の國史によりしたかひて後の訛りを承へきことに非すといへり


【注】

東雅総論(26) による。