1187-03-02から1日間の記事一覧
■ 唐物語・白樂天 昔元和十五年の秋、白樂天罪なくして江洲といふ所に流されぬ。その次の年の秋、入江のほとりに夜友を送りけり。松風浪の音を聞くに、愁の涙いと抑へがたし。かくて小夜も更け行く程に、空すみわたり月影波に隨へるを見るにつけても、我が身…
■ 唐物語・白樂天 昔元和十五年の秋、白樂天罪なくして江洲といふ所に流されぬ。その次の年の秋、入江のほとりに夜友を送りけり。松風浪の音を聞くに、愁の涙いと抑へがたし。かくて小夜も更け行く程に、空すみわたり月影波に隨へるを見るにつけても、我が身…