2012-01-25 2012-01-25 ■ いみな(夏山雑談・巻三) ○諱諱と云は、我國の故實にて天子に限り申こと也。天子の御名字はいみさけて用ぬことなり。是故にいみなと訓するなり。神野《かみの》(嵯峨帝御諱)郡を新居と改められたる類、國史に見えたり。異國にては天子より庶人に至りて、すべて諱と云ふなり。異國にても晋僖侯の名を司徒といひたる故に、司徒の官を中軍と改め、宋武公を司空と云ふ。故に司空の官を司城と改め、呂后を雉といひし故に、きじを野鶏といひたるなり。山川土地の名、藥種の名までもあらためたる事あり。 日本随筆大成〈第2期 第20巻〉 作者: 日本随筆大成編輯部出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 1995/02メディア: 単行本この商品を含むブログを見る ツイートする