2010-03-15 2010-03-15 ■ [学史]五十音によりて古言のこころを(村田春海「五十音辨誤」) 古言のこゝろをとくに、五十音によりていふ事は、はやくより有し事にて、顯昭法師、仙覺律師などもおほくこれによりて古言を注せし事あり。近き世にいたりて、難波の契沖阿閣梨、稻荷山の荷田宿禰、吾師縣居の翁など、皆この五十音をもて古言をとくたよりとぞなしたる。されど、これを用ふるに道あり。その道を知らで、みだりにこをたのむ時は、かへりて誤ことおほきものなり。 戸田吉郎「契沖と五十音図」ツイートする