国語史資料の連関

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2010-02-07

[]地・底・的(原田道義『文學必要/助字解』地・底・的(原田道義『文學必要/助字解』) - 国語史資料の連関 を含むブックマーク はてなブックマーク - 地・底・的(原田道義『文學必要/助字解』) - 国語史資料の連関 地・底・的(原田道義『文學必要/助字解』) - 国語史資料の連関 のブックマークコメント

地 事物を指す詞にて「かふ/\した「の」を――にすると云ふ「の」之字に充《あた》るなり 又(者)と云ふ意に似たり、[又]立地【「たちまちに」「たちどころ」】心地【こころもち」】忽地【たちまちに」】の類皆俗語助字なり

底 【「地」字と同じく】物事を指す辞にて、其文意に従ひ「ほど「こと」」「くらひ」「やふな」又「の」とも「で」とも「な」とも訳すべし (是底【このくらひな】)等の類なり

的 是亦物を指す詞にて(地)(底)より剛急《つよ》し (狡獪的【ワルモノメ】 (痴獃的【あはうめ】) 活溌的【いき/\としてゐる】等の如し

原文片仮名