国語史資料の連関

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2009-02-12

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1924 p361

被動の助辞「られる」の「ら」を省略して用ゐるのは「起きられる」「受けられる」「来られる」を略して「起きれる」「受けれる」「来れる」という類だ。上一段、下一段、カ行変格皆そうなるが平易な説話にのみ用ゐ厳粛な説話には用ゐない。又サ行変格だけは「爲られる」を「せれる」とは云はない。(転活用「される」は有る)。

cf.

中村通夫「「これる」「出れる」」『現代語の傾向』宝文館

田中章夫「「見レル・起キレル」の言い方はどのようにして成立したか?」『国文学』27-16日本語の謎