2007-11-16 2007-11-16 ■ [漢語]漢語の難しきもの (福沢全集緒言) 是等の書は教育なき百姓町人輩に分るのみならず、山出しの下女をして障子越に聞かしむるも、其何の書たるを知る位にあらざれば、余が本意に非ずとて、文を草して漢学者などの校正を求めざるは勿論、殊更らに文字に乏しき家の婦人子供等へ命じて必ず一度は草稿を読ませ、其分らぬと訴る処に必ず漢語の六《むつ》かしきものあるを発見して之を改めたること多し。 佐藤喜代治『新版国語学要説』佐藤喜代治『国語史』p.458(下)松村明『国語史概説』p.276飯田晴巳『明治を生きる群像 近代日本語の成立』 pp.84-85ツイートする