2007-09-28 2007-09-28 ■ 古今集遠鏡例言 26 ○大かたいにしへの歌を、今の世の俗語《サトビゴト》にうつすすぢにつきては、猶いはまほしきことども、いと多かれど、さのみはうるさければ、なずらへてもしりねと、みなもらして、今はたゞこれかれいさゝかいへるのみ也、又今さだめたる、すべての譯《ウツシ》どもの中には、なほよく考へなば、いますこしよくあたれることどもも、いでくべかめれど、いとまいりて、此事にのみは、えさしもかゝづらはで、たゞ一わたり、思ひよれるまに/\物しつる也、歌よく見しれらん人、なほまされるを思ひえたらむふしもあらば、くはへもはぶきも、あらためもしてよかし、ツイートする