2007-08-16 2007-08-16 ■ [方言史]「なんばん」(『梅の塵』) ○なん蛮の事越前の国、また近江の国、処によりて、唐がらしを南蛮といふ。又江戸にて云。唐もろこしを、南ばん黍といふ。又皇都《かみがた》にては、是を南蛮と云。元此両品。南蛮国より渡りたるもの故、かく国々にて呼ものならむ。又越後の国にても、唐がらしを南ばんと云にや。彼獅子舞の囃し言葉に、○しちや、かたばち、小桶でもてこひ、すつてんてれつく、庄助さん、なんばん、喰つても、からくもねへといふ。 日本随筆大成〈第2期 第2巻〉 作者: 日本随筆大成編輯部出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 1994/05メディア: 単行本この商品を含むブログを見る ツイートする