2007-06-11 2007-06-11 ■ [言語生活史][人名]「吉凶を説く姓名判断」(宮武外骨) 吉凶を説く姓名判断人一代の運命はその姓名の字画や意義によって支配せられるものであると号して、大正三、四年の頃、姓名判断ということが流行し、成功した学者偉人、失敗した政客悪人など、古人の姓名を標準とするのみで、学理上の根拠なき囈語《げいご》を並べ、哲名術という学名らしき名をつけて吉凶禍福を説き、人を迷わせて改名せしむるなどの愚《ぐ》なこともあった。 世間には同姓同名の人で、その運勢の相違する実例が多くある。それを知っていれば、こんな理由なき誤託《ごたく》に迷わされることはないのである。 p60 明治奇聞 (河出文庫) 作者: 宮武外骨,吉野孝雄出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1997/02/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (20件) を見る ツイートする