国語史資料の連関

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2007-04-25

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メレの話し方、全くの田舎言葉でもないが、やや。

アノ奥様ア、此猫は御殿の奥の取締がよこしたんでございますよ、マア何んちう深切な人でんすか、そうして奥様がおいんなはるつて、何んていことなくみんな仕度をしたんだそうでんすよ。

わたしも一寸おめにかヽりましたが、アノなくなつた旦那さまを大層秘蔵にしたそうで、大へんに惜しいことをしたつてかたりましたよ。

それから猫でもゐたら、チツタアうちの様な気がするかしんねいつて、よこしなせいましたよ。

それからカプテン、エロルはお少せいツから、知つてゐたんだちいましつけが、推出しの好い、可愛いヽ子だつけ、そうして大きくなつても、ゑれい人にも眼下の人たちにも優しくつて、ほんとうに立派な人だつけつちいますつけ。

せいからわたしもこういひましたよ、こんだおいんなはる坊つちやまが、トントそんなでんすよ、わたしやあんな立派な子見たことが有ませんてネ。http://www1.gifu-u.ac.jp/~satopy/text_99.htm




【参考文献

小公子』のテンスアスペクト形式/松本泰丈 『国文学解釈と鑑賞』第64巻7号「日本語の一世紀

登場人物中、かなり方言調ではなすメレのことばには、東京弁にはみられない、「いましつけが」(66上)、「いますつけ」(66上)のようなーケがあらわれる。



小公子」におけるアメリカ英語イギリス英語/エリク・ロング? 『国文学解釈と鑑賞』第64巻7号「日本語の一世紀

ホッブスは「規範から逸脱した」話し方をする者として描かれ、……