国語史資料の連関

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2006-03-23

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国語文化講座』1国語問題篇 昭和16年7月20日発行 朝日新聞社p246(『標準語方言明治書院S24.5.10の「標準語の話」p3、武藤辰男編『美しい国語・正しい国字』河出新書31 S29.2.20の「標準語のはなし」p9)

口の言葉も改まったものだけは統一して居る。維新の非常時に九州の武士が、奥州に行って会話が通ぜず、謡の言葉で物を言ったら通じたといふ話が残って居る。目には一字を知らぬ昔の爺婆が、義太夫浄瑠璃を聴いてわかって泣いて居たのを、私も屡々見て居る。是なども実は書き言葉では無かったのである。即ち昔は話言葉でも、或種のものは統一して居た。