国語史資料の連関

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2005-04-07

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故 かるがゆへとは、しかるがゆヘなり。上を略せり。又|故《カルガユヘ》と云事を、日本紀にかれと云。其故は、るかのかへしは、ら也。ゆへの反《カヘ》りは、ゑ也。右の二音を合すれば、らゑ也。らゑの反しは、れ也。故にかれとよむ。二合かへし也。又源氏物語に故と云べきを、けといへるは、かれの反《かヘシ》は、けなり。今に遠鄙《エンヒ》の人は、故といはすして、けと云。