国語史資料の連関

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2002-06-06

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○いの音に以伊已夷意異等を用う數字は悉く韻鏡開轉文字也 ゐの一音に用う爲違委威圍遺謂位等の字ハ悉く合轉の字也 えに用うる盈衣叡要曳愛等の字は悉く開轉の字也 ゑに用うる慧惠衛會營榮永穢回畫等の字ハ悉く合轉の字也 されハ以衣は開口音に用ゐ 爲悪ハ合口音に用うれは [を]ハ開にして[お]は合なるへきに[を][お]共に合口音に属し[を]の音に用うる遠越弘袁乎 [お]に用うる於穏飫等皆共に合轉の字にして差別ある事なし反て[お]の音に憶意を用う是開音の字也 意は本音[い]なれとも又音憶にて憶字と通用うる故に今は臆と同しく[お]の音に用うる也 然れハ[お][を]の二字は開合の別にはあらて外に所以ある事にて二宇を使ひ分たりと見ゆ[いゐ][えゑ][をお]の差別大概かくのことしといへり