国語史資料の連関

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2002-04-28

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○[あ]ハ是一切開口の始也 [む]ハ是諸聲合唇の終也 よてすへての發聲に[あ]の響を含めり 音韻[む]に納まるをもて轉して[ん]ともなれり阿吽の二音開合の首尾にして[うん]の音[む]と通用するも併せ考ふぺし 摩多體文の圖には[う]と[ん]と[む]とを喉舌唇の三内に分てり[うんむ]の三字ハ梵字の空點なれハ通用すともいへり 又吽ハ正音は[ぎう]也[うん]とよむハ借音也 よて悉曇蔵にも眞言註云牛鳴聲也故據2師承1世皆[うん]といふ不開口呼之と見えたり 韻學私言に釋氏韻學以2阿吽二字1摂2萬音1其聲近2遏〓1遏是開ロ第一聲而為2聲音之始組1〓是合ロ収蔵之聲而気出v自2鼻竅1此二字為2萬音之大父母1而〓亦統2千遏1天混淪而包v地之理寓焉といへり