国語史資料の連関

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1697-08-02

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しちすつの濁音 あたる聲とあたらぬ聲との味也、但口傳 

今云、假名和語の義によりて、かくことなり。然れとも、其義ほの/\にしらるゝも有。かつてしられぬもあり。知らるゝも知られぬも、皆古賢のかゝれたるに任せて書をよしとす。音のあたりあたらぬによりて、しちすつを分といふ事なし。

あたるとは、「じ」に對して「ぢ」をいひ、「ず」に對して「づ」をいふ歟。

此先生みつからさきの書に、「しちすつ地をかへたり」と自降せり。猶いまだ僻案は其根ぬけずと見えたり。



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